リトルミスコンテスト決勝大会2019

芸能界や芸能人って、遠い存在と感じませんか?もしかしたら家族が、そういった世界に飛び込むかもしれない、まさにシンデレラストーリーと言えるような展開になりました。

その始まりは、 『こんなかわいいドレス着てみたいの♡』とインスタの写真を見てはしゃぐ娘の言葉から。少し調べてみるとミスコンの子供版のようなHPにたどり着きました。そこにはきれいなドレスに身を包んだ素敵な少女たちが頑張る姿がありました。娘に「やってみる?」と聞くと『やりたい!やりたい!』ということで、コンテストへのエントリーを決定し、無事に書類・動画審査を通過して決勝大会へ行くことになりました

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初の飛行機旅行と東京

飛行機までの通路でCAさんに『今日は宜しくお願いします!』とご挨拶。誰も教えていないのにこんなことができるんだなーと感心していると、機内入り口でしっかりと飴や記念品をもらっている。そして聞かれてもいないのにコンテストに行くことや初めて乗る飛行機のことをCAさんにも説明

いざ離陸!どんどん地上から空に近づき雲を突き抜けそこにはきれいな虹がありました。

機内に持ち込んだお菓子、機内で振舞われるキウイジュースを飲み干し何やらCAさんに目配せしているちひろ会話はないがウンウンをうなづいている。そこにCAさんがもう一杯キウイジュースを持ってきてくれました(なんだか何杯でももらえるものだと思っているようだ)さすがにお腹もいっぱいになり、景色も楽しみ無事羽田空港へ到着しました。

羽田空港で降りるときにも「ありがとうございました!とても楽しかったです」と手を振り出口に進むがそこには両サイドお店パラダイス。動く歩道も乗っては降り、店に行きまた乗るの繰り返しでなかなか出口に到着せず。ようやく荷物を受け取り無事東京モノレール乗り換えができました。

モノレールは九州と違ってほとんどが海の上を走り、景色も飯塚市の何十倍も都会で刺激的でした。浜松町に到着し次は山手線で日暮里を目指します。5歳にもなると、いい子で手もかからず外出ができるな~なんて思っていたら『おなかすいたー、つかれたー!喉乾いた!』出た出た!休憩したいの合図。乗り換えまで数分だったので手持ちのお菓子とジュースでごまかし山手線の旅へ、キャリーバッグと5歳児連れの大荷物で移動のため座れるはずもなく、ちひろだけ優先席に座らせているとそこにご高齢のご夫婦が乗ってきました。思わず「席を譲ってあげて!」と声をかけようと思ったら、ちひろは『どうぞ!』と声をかけておばあさんに席を譲ってあげました。「ありがとうね」とほほ笑むおばあさんに『だって子供だから大丈夫よ!元気だもん!』と話していた(さっきの疲れた!お腹すいた!は解決したようだ)。そして無事に日暮里到着!

夢に見たプリンセスたちとの出会い

JR日暮里下車し2分でホテル到着!チェックインを済ませて大会まで1時間半くらいあったので途中で購入したパンとジュースで腹ごしらえしてヘアセット・着替えですっかりとお姫様に変身した娘!母の緊張をよそに『どんなお友達がいるのかな~!たのしみー!』とニコニコ。会場入りするとそこにはインスタで見たキラキラした世界が現実にありました

 扉を開けると、Mysta動画投票で戦った戦友たちの姿もありました。「ちひろちゃーん♡」と最初に話しかけてくれたのは虹波ちゃんのママ、そして次々に「ちひろちゃーん」とたくさん娘を呼ぶ声が聞こえてくる。さっきまでニコニコしていた娘もこの異様な歓迎ムードに固まる。。。それでもやはり同年代の子供がたくさんいたり、少しお姉さんもいたりして徐々に緊張も解けていつものちひろになれました。たくさん写真を撮影していざ本番!大きいお姉さんティーンミス部門・その次に小さいプリティーンミス部門の自己紹介が済んでようやく登壇!

「タイニーミス部門オオヌキチヒロさん!」と呼ばれ元気よく登壇してくるのかと思いきやロングドレスに躓き思いっきり派手に転倒!会場もこのハプニングにどっと沸く!全員の登壇が終わりちひろのプレゼンの番になりました。

『皆さんこんにちは!私の名前は大貫莉宏5歳です!』
『5歳です!』


『あ、忘れちゃったー』
その後も空白の時間とともにステージから母に助けを求めようと必死で探す娘

どうにかしてあげたい母はジェスチャーであれこれ指示を送ると『福岡県から来ました!』『私の夢は宇宙飛行士になることです、望遠鏡で見た月は凸凹としていて真ん丸でした!いつか宇宙から地球を見ることができたらいいなと思っています』と思いだし思い出し最後まで自分の力でやり遂げました!会場の皆さんは娘に大きな拍手を送ってくれました。その後はウォーキングしてポージングして元の場所へ行く予定だったのだが、自分なりにやり切った感があふれたらしく、ふわっとステージを1周あるいて去ってしまった。。。ディレクターさんに「写真だけでも撮ろうね」と言われ何とかポージング、その後も眠くなった娘は ステージ上で大あくび!本当に自由な娘に感動と大きな成長を感じた瞬間でした。

この日は世界大会も同時開催で、各国のリトルミスがたくさんいらしていました。会場はスパイシーな香りやフローラルな香りに包まれて、国際色豊かな衣装も見ることができて異文化コミュニケーションも図ることができました。子供は言葉なんていらないんだなと改めて実感。いろんな国の方とすぐに仲良くなれました。

結果発表!2つの受賞!

決勝大会に参加の子供たちが全員登壇!これだけでも見る価値ありで参加した価値ありなくらいの素敵な場面です。次々に賞が発表されていきます。いろんなハプニングのあとだったので賞は期待していず21時もすぎて少々眠くなっていた母はぼーっとしているとそこにモーストチャーミング賞は!オオヌキチヒロさんです!おめでとうございます!といったような気がしてステージを見ると莉宏がティアラとサッシュをつけて立っている。。そしてみんなに「おめでとう♡」と言われて写真を撮影されている。夢みたいなほんとの話の瞬間。頭上のティアラに大喜びの莉宏は見たことのない笑顔で撮影にこたえていました。そして一度降壇し、頑張った娘を思いきり抱き締めてあげました。

再度ステージ登壇し、次はグランプリ(1位)・準グランプリ(2位)プリンセス賞(3位)の上位3位までを表彰する時間。もう1つ賞をもらっていたので気持ちは満足でした。それでもまた夢のようなホントの話が舞い込んできました!タイニーミス部門、プリンセスはオオヌキチヒロさんです!キャー!っと母のほうが喜んでいる。莉宏の頭上にはさっきのティアラより少し大きいティアラと、きれいなサッシュが掛けられていました

全ての表彰が終わり、2冠受賞の娘と信じられないドッキリのような母。その後の受賞者たち同士の写真撮影も終わり解散!時間は22時。この日は宿泊の予定だったので、シャワーを浴びてすぐ就寝。『4時(よんじ)には起きるね』と言ってすぐに眠りについた娘。本当にお疲れ様でしたといとおしい気持ちになりました。

故郷への凱旋?

『おっはよー!!パパ起こさんとね!』と予定時刻より10分早めの3:50起床の莉宏さん。パパに電話でモーニングコールを済ませて、荷物整理も終わり4時20分にはチェックアウトをしてまた日暮里駅に向かいました。なぜこんなに早起きをしてまで帰りたいかというと、幼稚園を休みたくない事と、大好きな体操の先生に会いたいから始発で帰る!ということになりました。

 空港までは順調に戻れましたが、搭乗手続きまでに長蛇の列!私たちが乗る予定の飛行機も搭乗手続き・手荷物検査ももうすぐ打ち切られるところでした。急ぎの窓口に案内してもらって無事に窓口通過!でも『ママー。お腹痛い』『うんちが出そう』おおーっと!そんな時間ないんだけどな。と思いながらも漏らされては困るのでトイレ駆け込み!ギリギリセーフで朝ごはんも買い込んで飛行機に乗れました。北九州空港とは違って空港も滑走路もすべてがBIGサイズ!2回目の飛行機は莉宏にとっては勝手知ったる感じで、CAさんともすでに仲良し!飴もお土産もしっかりと受け取り、朝ごはんタイムを楽しんでいました。

滑走路を走る飛行機は莉宏にとってはすごく不思議だったようで『飛行機って道路も走れるんだね、空も飛べるんだね』『すごいね』と流れる景色とともに大きな発見を得たようでした。同じ列に座った高齢の男性が飯塚市や北九州市に仕事のご縁があるとのことで共通の話題も楽しみ、コンテストのことや頑張って表彰されたことを莉宏もしっかりと伝えて楽しいフライトでした。帰りも安定のキウイジュースをいただき北九州空港へ到着!シートベルトの案内の最後に「オオヌキチヒロ様、飛行機から降りられましたら係員にお声掛けください!」とアナウンス。私たち親子にとってはいったい何のこと状態。

通路でグランドスタッフの方から「オオヌキチヒロさんですか?」とお声掛けいただき「これは昨日の係の辻から預かったものです」と渡された紙袋には丁寧な字で書かれたお手紙とキティちゃんのぬいぐるみキーホルダーが入っていました。

お仕事が休みだったので、預けてくださったサプライズのプレゼントでした。莉宏は『辻さんはお仕事なの?お休みなの?』とスタッフの方に聞いてお休みと知り少し残念そうに『ティアラを見せたかったの』と話していました。空港職員の辻さんからのあたたかい気持ちを受け取り、空港を後にしました。

北九州空港からの帰り道、ママの実家近くにいた祖父母に受賞の報告をして帰路につきました。幼稚園にも遅刻はしましたが大好きな体操教室の先生に会えて、ティアラをもらったことや飛行機に乗ったこと、モノレールに乗ったこと、新しい友達ができたことなど先生にたくさん話せたようでした

娘と大旅行をしたのは神戸に次いで2回目のことでした。旅はたくさんの人との出会いがありいろんな経験ができ、何より娘を大きく成長させるものだと思いました。そして母だけでは経験のできない人との縁を自分の力で結べる莉宏に生き抜く力強さを感じた旅でした。
リトルミスコンテストは日本国内のみならず、世界各地で開催され世界大会もされています。今回はまだ英語も話せない5歳なので今からしっかり学びいつかあの素敵なステージに立ってみたいと思っています。

衝動買いのコストパフォーマンス

まずは予選のエントリーや写真撮影に始まり、決勝大会へのエントリー代2.5万円、母子の飛行機や宿泊費など、合計20万円程度の出費になりました。

特にエントリー代は、多くのファイナリストを招いて収益を得るというビジネスモデルかと想定していたのですが、ホテルの比較的大きなホールを借り、有名な方を審査に招くなど、その部分では明らかに赤字。受賞で戴いたティアラも含めて、コストパフォーマンスの高い「衝動買い」になりました。

何より、全くコネも経験もなく飛び込んだ世界で十分に渡り合って存在感を示せた経験は、お金で買うことができない、とてつもなく大きな「価値」を得ることができたと感じています。